失敗しない「求人広告の作り方」から「面接・採用」の方法 「雇ったけど使えなかったら辞めてもらったらいい」という考えは危険です。 兵庫県の社労士 中井智博
こんにちは。
ときどき、「雇ったけど使えなかったら辞めてもらったらいい」という経営者様の言葉を耳にすることがあります。
しかし、「辞めてもらう」ということは、それほど簡単なことではありません。
この場合、「能力不足を理由とする解雇」ということを想定されているものと思います。
これについては、セガ・エンタープライゼス事件での判例を覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。
会社側は退職勧奨に応じなかった従業員について、
就業規則の解雇事由である「労働能率が劣り、向上の見込みがないと認めたとき」にあたるとして解雇しました。
これに対して、従業員は解雇を無効として地位保全、賃金仮払いの仮処分を求めて争いました。
この件は人事考課点が平均に達しないことをもって解雇できるのか、という点が注目されましたが、
結果としては、解雇が無効と判断されました。
この事件は、解雇はそう簡単なことではないということがよくわかる事例であると考えます。
「使えなかったら辞めてもらえばいい」という考えでの採用は、リスキーであり、
採用時にきちんと人物の見極めをすること、そして、しっかりと育成をすることが大切です。
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